ニュース速報

ビジネス

クレディ・スイス、アルケゴス問題などに対処可能=IMF

2021年04月08日(木)14時16分

 4月7日、国際通貨基金(IMF)でスイス担当ミッションチーフを務めるマーク・ホートン氏は、同国の金融大手クレディ・スイスが米アルケゴス・キャピタル・マネジメントや英グリーンシル・キャピタルに関連した損失に対処できるとし、これらの問題がスイス金融セクターの健全性に大きなリスクをもたらすことはないとの見解を示した。写真はクレディ・スイスのロゴ。チューリッヒで3月撮影(2021年 ロイター/Arnd Wiegmann)

[チューリヒ 7日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)でスイス担当ミッションチーフを務めるマーク・ホートン氏は、同国の金融大手クレディ・スイスが米アルケゴス・キャピタル・マネジメントや英グリーンシル・キャピタルに関連した損失に対処できるとし、これらの問題がスイス金融セクターの健全性に大きなリスクをもたらすことはないとの見解を示した。

クレディ・スイスは、経営破綻したグリーンシルに関連する100億ドル規模のファンドを閉鎖したほか、アルケゴスに関連して47億ドルの費用を計上。株価がこの1カ月で25%急落した。

ホートン氏は、記者団に対し「これらの問題は組織的ではなく、クレディ・スイスが依然として対処可能だと判断した」と説明。

「クレディ・スイスは経営幹部の交代や配当制限、外部調査など複数の対応を取った」とし、「この問題がスイスの金融セクターや経済全般に大きな打撃を与えるとはみていない」と述べた。

また、クレディ・スイスは強固な資本基盤を備えて新型コロナウイルス危機に突入したとし、問題に対処できる十分なリソースがあると指摘。「これは同行が自力で対処する必要がある内部問題と考えられており、すでに対応が取られている」との見解を示した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米新安保戦略、北朝鮮非核化を明記せず 対話再開へ布

ワールド

対中ビジネスに様々な影響が出ていることを非常に憂慮

ワールド

中国、26年も内需拡大継続へ 積極政策で経済下支え

ビジネス

ドイツ鉱工業生産、10月は前月比+1.8% 予想上
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 2
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 3
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...かつて偶然、撮影されていた「緊張の瞬間」
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 8
    『ブレイキング・バッド』のスピンオフ映画『エルカ…
  • 9
    仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、…
  • 10
    ビジネスの成功だけでなく、他者への支援を...パート…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 8
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中