ニュース速報

ビジネス

中国の2月輸出は前年比で過去最高の伸び、輸入も2年超ぶり大幅増

2021年03月07日(日)18時37分

中国税関当局が7日発表した2月の貿易統計によると、輸出は前年比で過去最高の伸びを記録した。深センの塩田港で昨年5月撮影。(2021年 ロイター/Martin Pollard)

[北京 7日 ロイター] - 中国税関当局が7日発表した2月の貿易統計によると、輸出は前年比で過去最高の伸びを記録した。前年1─2月の中国経済は新型コロナウイルス流行と感染抑制のためのロックダウンで深刻な打撃を受けていた。

2月のドル建て輸出は前年比154.9%増。輸入は同17.3%増加し、2018年10月以来の大幅増となった。

1─2月では、輸出は前年同期比60.6%増。ロイター調査のアナリスト予想の38.9%増を上回った。

税関当局は1月単月のデータを公表していない。

中国では、当局がコロナ封じ込めにほぼ成功したことを受けて輸出が大幅に増加し、コロナ禍からの経済全体の回復を後押ししてきた。

税関当局はウェブサイトに掲載した声明で、輸出が記録的に増加した要因として外需の回復を指摘。欧州連合(EU)や米国の製造業の活動上向き、これらの国の財政刺激策による中国製品の輸入増を挙げた。

さらに、中国の製造業従業員の大半が今年は旧正月(春節)連休に帰省しなかったことにも言及。輸出業が盛んな省では多くの企業が連休中も操業を続け、例年なら連休明けに先送りする納入に対応したとの調査結果を明らかにした。

中国政府は今年、コロナ感染拡大を防ぐため、旧正月の帰省を控えるよう呼び掛けていた。

1─2月の輸入は前年同期比22.2%増と、アナリスト予想の15%増を上回った。税関当局によると、半導体とエネルギー製品の在庫補充が増加の一因。

1─2月の貿易収支は1032億5000万ドルの黒字。アナリスト予想では、黒字額が昨年12月の781億7000万ドルから601億5000万ドルに減少すると見込まれていた。

税関当局によると、1─2月の対米貿易黒字は512億6000万ドル。単月のデータは示さなかった。昨年12月の対米貿易黒字は299億2000万ドルだった。

人民元建てでは、1─2月の輸出は前年同期比50.1%増、輸入は同14.5%増だった。

税関当局は「新型コロナの影響で、昨年1─2月の(元建て)貿易は9.7%減少した。今年の伸びは比較対象となる昨年の低水準が一因だ」とした上で「(コロナ前の)2018、19年の同時期と比較しても、中国の貿易は約20%増えている」と分析した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国、不動産業界締め付け策撤廃と報道 関連銘柄急伸

ワールド

インド、SNS利用に年齢制限設定を 首席経済顧問が

ビジネス

インタビュー:米は日本の財政赤字・金利上昇波及を懸

ビジネス

ソフトバンク、榛葉副社長が会長に 今井会長は特別顧
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 3
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大胆な犯行の一部始終を捉えた「衝撃映像」が話題に
  • 4
    パキスタン戦闘機「JF17」に輸出交渉が相次ぐ? 200…
  • 5
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 6
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 7
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 8
    人民解放軍を弱体化させてでも...習近平が軍幹部を立…
  • 9
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 10
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 4
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 5
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 6
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 7
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 8
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 9
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 10
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中