ニュース速報

ビジネス

ユーロ圏銀行の気候変動対応、基準達成に遅れ ECB22年に審査

2020年11月28日(土)06時58分

11月27日、 欧州中央銀行はユーロ圏内の銀行が気候変動へのエクスポージャーに関する最も基本的な情報さえ開示していないと指摘した。写真は2014年、フランクフルトで(2020年 ロイター/Ralph Orlowski)

[フランクフルト 27日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は27日、ユーロ圏内の銀行が気候変動へのエクスポージャーに関する最も基本的な情報さえ開示していないと指摘した。

銀行は融資や投資を行う際に事業の二酸化炭素排出量のほか、異常気象や規制変更の影響を受けるリスクなどを考慮し、気候変動を考慮に入れることが期待される。

ECBは銀行に対し、情報収集とガイドライン順守のために1年の猶予を与えている。ただ、それができない銀行に対しても、少なくとも当初は資本要件を引き上げる予定はないという。

ECBによると、ユーロ圏の主要銀行のうち気候関連の基本的な情報を全て開示しているのはわずか3%、半分以下の開示は58%、全く開示していないのは16%。「評価の対象となっている金融機関のうち、現時点で最低限の開示レベルを満たしている金融機関は事実上皆無だ」と指摘した。

またECBは、情報開示に関する指針の最終版を公表。銀行は顧客の水の使用量、汚染、廃棄物排出量、生物多様性への影響など、気候に関連した影響と脆弱性を定量化する必要があるとした。

さらに銀行に対し、来年初めに「自己評価」を実施するよう求める予定。その後、2022年には進捗状況を審査するストレステスト(健全性審査)を実施し、フォローアップ措置を講じる計画だという。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエルがイランの天然ガス施設空爆、米と連携との

ビジネス

カナダ中銀、金利据え置き 原油高受けたインフレ圧力

ワールド

トランプ氏訪中、中国が延期で合意 早期に再調整=米

ワールド

高市首相が米国へ出発、「我が国の立場踏まえしっかり
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポリ」が中東へ
  • 4
    モジタバの最高指導者就任は国民への「最大の侮辱」.…
  • 5
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 6
    ガソリン価格はどこまで上がるのか? 専門家が語る…
  • 7
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 8
    観客が撮影...ティモシー・シャラメが「アカデミー賞…
  • 9
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったの…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製をモデルにした米国製ドローンを投入
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 6
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 9
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在…
  • 10
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切り…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中