ニュース速報

ビジネス

日経平均は反発、経済活動再開への期待が支え 高値引け

2020年05月25日(月)15時51分

 5月25日、東京株式市場で日経平均は反発した。国内の緊急事態宣言が全面的に解除される見通しで、経済活動再開への期待が高まり朝方から幅広い銘柄で買いが先行した。2018年10月撮影(2020年 ロイター/ISSEI KATO)

[東京 25日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発した。国内の緊急事態宣言が全面的に解除される見通しで、経済活動再開への期待が高まり朝方から幅広い銘柄で買いが先行した。日経平均はもみあいが継続した後、大引けにかけてじり高の展開となり、高値引けとなった。緊迫化する香港情勢を受け、香港ハンセン指数<.HSI>の動きが注目されていたものの、大きく崩れることはなかったため警戒感は強まらなかった。25日の米国株式市場はメモリアルデーに伴い休場のため、商いは細り、東証1部の売買代金は2兆円割れとなった。

香港では24日、中国が香港への国家安全法の導入を計画していることに抗議する数千人規模のデモが行われ、警察は催涙ガスや放水砲を使ってデモ隊の排除に当たった。

西村康稔経済再生担当相は、25日午前の新型インフルエンザ等対策有識者会議基本的対処方針等諮問委員会(諮問委員会)で、東京、北海道など5都道県を含む全都道府県の緊急事態宣言解除について了承が得られたと発表した。

日経平均は前営業日比265円25銭高の2万0653円41銭でスタート。経済活動再開への動きを好感し、朝方から幅広い銘柄が買われた。週明けの香港ハンセン指数が安く始まったことで一時上げ幅を縮小したが、香港株はその後一時はプラス圏に浮上、日経平均も高値圏に戻った。きょうは米国株式市場が休場となるため「海外勢の先物売りも限定的で、総じてしっかりとした展開となった」(国内証券)との声が聞かれた。

TOPIXも反発。東証33業種では空運業、不動産業、陸運業、サービス業などの32業種が値上がり。パルプ・紙は値下がりした。

個別では、SMC<6273.T>、キーエンス<6861.T>、レーザーテック<6920.T>などのテクノロジー銘柄や、日本製鉄<5401.T>をはじめ素材株など景気敏感株の一角がしっかり。緊急事態宣言が全面解除される方向となり、経済活動再開への期待が手掛かりとなった。

東証1部の騰落数は、値上がりが1857銘柄に対し、値下がりが259銘柄、変わらずが54銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      20741.65 +353.49

寄り付き    20653.41

安値/高値   20,584.06─20,741.65

TOPIX<.TOPX>

終値       1502.20 +24.40

寄り付き     1495.09

安値/高値    1,491.21─1,502.20

東証出来高(万株) 100257

東証売買代金(億円) 17371.07

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米労働省、10月雇用統計発表取りやめ 11月分は1

ワールド

トランプ氏、パウエルFRB議長を改めて非難 「金利

ビジネス

米8月の貿易赤字、23.8%減の596億ドル 輸入

ワールド

独財務相「敗者になること望まず」、中国の産業補助金
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 3
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、完成した「信じられない」大失敗ヘアにSNS爆笑
  • 4
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 5
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 6
    「これは侮辱だ」ディズニー、生成AI使用の「衝撃宣…
  • 7
    衛星画像が捉えた中国の「侵攻部隊」
  • 8
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 9
    ホワイトカラー志望への偏りが人手不足をより深刻化…
  • 10
    【クイズ】中国からの融資を「最も多く」受けている…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 5
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 6
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 7
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 8
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 9
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中