ニュース速報

ビジネス

米失業保険申請、伸び鈍化も高水準続く コロナ危機以降3650万件

2020年05月15日(金)01時56分

米労働省が14日発表した9日終了週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は298万1000件と、前週の317万6000件(改定)から鈍化した。アーカンソー州フェイエットビルで失業保険申請に並ぶ市民ら。4月撮影(2020年 ロイター/Nick Oxford)

[ワシントン 14日 ロイター] - 米労働省が14日発表した9日終了週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は298万1000件と、前週の317万6000件(改定)から鈍化した。鈍化は6週連続。ただ予想の250万件は上回り、新型コロナウイルスの感染拡大による甚大な影響は継続している。

新規失業保険申請件数は3月28日終了週に686万7000件と過去最悪の水準を付けた後、伸びは徐々に鈍化しているが、3月中旬以降の失業保険申請件数は3650万件に達し、5人に1人以上が失業した計算になる。

PNCファイナンシャルのチーフエコノミスト、ガス・フォーシャー氏は「失業ペースは少なくとも鈍化しつつあるが、米労働市場はかなりの圧力にさらされている」とし、「新型コロナ流行に伴うロックダウン(都市封鎖)措置の段階的緩和に伴い、企業が今後数週間でどの程度速いペースで雇用を再開するかが焦点だ」と述べた。

ライトサイド・アドバイザーズ(ニューヨーク)のチーフエコノミスト、ジョッシュ・ライト氏は「現在はレイオフの第1波の終盤にさしかかっている」と指摘。「自然災害の段階からリセッション(景気後退)の段階に移行しつつあるため、多くのホワイトカラーの職種で雇用が失われる事態となっている。米国は実質的に経済の大きな部分を『切断』したため、今後は足を引きずって歩くことになる」と述べた。

低調な需要が響き、ロックダウンの影響を当初受けていなかった産業にもレイオフが広がっている様子も指摘された。

5日終了週の失業保険受給総数は2283万3000件と、前の週から45万6000件増加した。

MUFGのチーフエコノミスト、クリス・ラプスキー氏は「V字回復見通しに冷水をかける結果だ。需要が抑圧されていたため成長は押し上げられるかもしれないが、雇用市場は回復が困難な状況に落ち込んでいる」と述べた。

また、自営業者や単発の仕事を請け負う「ギグワーカー」などに適用されるパンデミック失業支援(PUA)の4月25日終了週の申請件数は340万件だった。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ドイツ、同盟崩壊で新たなパートナー探す必要=経済相

ワールド

トランプ氏「民主党勝てば国がつぶれる」、激戦アイオ

ワールド

イランに別の艦隊向かうとトランプ氏、米との取引促す

ビジネス

日経平均は反落で寄り付く、円高を嫌気 アドバンテス
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 2
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化はなぜ不可逆なのか
  • 3
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 4
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 5
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 6
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 7
    「恐ろしい...」キリバスの孤島で「体が制御不能」に…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    生活保護と医療保険、外国人「乱用」の真実
  • 10
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 1
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 2
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 3
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 4
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 5
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 6
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 7
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 8
    40代からは「積立の考え方」を変えるべき理由──資産…
  • 9
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 10
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 9
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中