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一般会計総額16兆8057億円、過去最大の追加歳出額=2020年度補正予算案
[東京 7日 ロイター] - 政府は7日の臨時閣議で、2020年度の補正予算案を決定した。緊急経済対策を盛り込み、一般会計の歳出総額は16兆8057億円と追加歳出としては過去最大。財源は全額、新規国債で賄う。連休前の成立を目指し、新型コロナウイルスの世界的流行で急速に悪化する実体経済を下支えする。
20年度当初予算102兆6580億円と合わせた一般会計総額は119兆4637億円で過去最大となった。追加の新規国債16兆8057億円は、追加発行額として過去最大。当初予算での32兆5562億円と合わせた新規国債発行額は49兆3619億円と2009年の発行実績51兆9550億円に迫る。
歳出では、緊急経済対策の5本柱を反映し、1)雇用維持と事業継続に10兆6308億円、2)新型コロナ終息後の消費喚起に1兆8482億円、3)感染拡大防止と治療薬の開発などに1兆8097億円、4)不測の事態に備えた予備費1兆5000億円、5)サプライチェーンの再構築などに9172億円ー―をそれぞれ計上した。
このほか、国債発行増に伴う利払い負担で999億円を計上した。
歳入では、建設国債2兆3290億円、赤字国債14兆4767億円の計16兆8057億円。公債依存度は当初ベースの31.7%から上昇し、財政健全化への道のりは一段と厳しくなる。
20年度の税収見通しについては、新型コロナの終息時期や経済動向など不確実性が高いとして見通しの引き下げは見送った。
<財政投融資>
緊急経済対策に盛り込まれた企業の資金繰り支援などに対応するため、10兆1877億円の財政投融資を追加する。財投の追加規模としては過去最高額。
財源として9兆4000億円の財投債を追加発行するほか、産業投資1000億円、政府保証1000億円を増額する。
(和田崇彦)