ニュース速報

ビジネス

中国人民銀、最優遇貸出金利を小幅引き下げ 景気支援へ

2019年11月20日(水)13時36分

 11月20日、中国人民銀行(中央銀行)は、市場の予想通り、銀行貸し出しの新たな指標金利を小幅に引き下げた。写真は北京で昨年9月撮影(2019年 ロイター/JASON LEE)

[上海 20日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は20日、市場の予想通り、銀行貸し出しの新たな指標金利を小幅に引き下げた。借り入れコストを押し下げ、需要鈍化や貿易摩擦で打撃を受ける経済を支援する。

人民銀は、銀行の最優遇貸出金利であるローンプライムレート(LPR)の1年物を4.20%から4.15%に引き下げた。1年物の引き下げは8月に同指標金利が導入されてから3度目。

5年物も4.85%から4.80%に引き下げた。5年物は8月の導入以降初めての引き下げとなった。

ロイターが19日に実施した調査では、64人が全員1年物LPRの引き下げを予想。5年物LPRの引き下げは37人が予想していた。

人民銀は18日、7日物リバースレポの金利を2.55%から2.50%に引き下げたほか、2週間前には1年物中期貸出ファシリティー(MLF)金利も5ベーシスポイント(bp)引き下げている。

ファウンダー・セキュリティーズのチーフエコノミスト、Yan Se氏は、1年物LPRの引き下げは今月実施された他の2つの銀行間金利の引き下げに続く措置で、借り入れコストを押し下げて景気を支援する人民銀の意向を反映しているとの見方を示した。

また、キャピタル・エコノミクスの中国担当エコノミスト、マーティン・リンジ・ラスムセン氏は「最近の金融緩和による景気支援効果はそれほど期待できない上、経済の逆風も強まっており、人民銀は今後数カ月で、より積極的な金利引き下げに動くだろう」と指摘した。

5年物LPRは住宅ローン金利の指標とされる。

OCBC銀行のグレーターチャイナ調査責任者、トミー・シェ氏は、5年物の引き下げについて、中国の全般的な緩和環境を反映していると指摘。「住宅市場に関する政策転換ではない」との見方を示した。

人民銀が公表した第3・四半期金融政策報告で、不動産市場の政策に関する文言がやや修正されたことから、同セクターの規制が幾分緩和されるのではとの憶測が浮上していた。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米USTR、新たな301条調査開始へ 主要国の大半

ワールド

トランプ氏、10%の代替関税に署名 最高裁の違憲判

ワールド

トランプ氏、10%の代替関税に署名 最高裁の違憲判

ワールド

アングル:米相互関税に違憲判決、世界経済の先行き依
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由...「落葉帰根」派も「落地生根」派も
  • 4
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 5
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 6
    中国政府に転んだ「反逆のアーティスト」艾未未の正体
  • 7
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 8
    「窓の外を見てください」パイロットも思わず呼びか…
  • 9
    ディープフェイクを超えた「AI汚染」の脅威──中国発…
  • 10
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 3
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」でソフトウェア株総崩れの中、投資マネーの新潮流は?
  • 4
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 5
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 6
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 7
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 8
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 9
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 10
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中