ニュース速報

ビジネス

諮問会議民間議員、PB黒字化25年度提言 社会保障費抑制額に触れず

2018年05月28日(月)19時36分

 5月28日、政府は経済財政諮問会議を開催し、民間議員らから、基礎的財政収支(PB)の黒字化達成時期について、2025年度を目指すことが提案された。都内で16日撮影(2018年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 28日 ロイター] - 政府は28日、経済財政諮問会議を開催し、民間議員らから、基礎的財政収支(PB)の黒字化達成時期について、2025年度を目指すことが提案された。また中間目標を21年度に設定、PBを17年度から実質的に半減しGDP比1.5%とすること、債務残高を17年度の見込みにGDP比189%から180%台前半に、財政赤字GDP比を17年度のマイナス4.8%からマイナス3%以下とするメルクマールを置いて、進捗を管理することした。

黒字化目標について、財政制度審議会では「遅くとも25年度までに」との表現をとっている。自民党の財政再建特命委員会報告でも「25年度までの間に」となっていた。これに比べると諮問会議での提案はやや緩めの設定とも言えそうだ。

目標達成に向けての取り組みとして、社会保障の自然増抑制や医療・介護サービスの適正化・効率化、生産性向上、給付と負担の適正化が不可欠だとして、団塊世代が75歳に入り始める22年度より前の19─21年度を「基盤強化期間」と位置づける。

目標と毎年度の予算編成を結びつけるための仕組みとして、肝心の社会保障関係費については、具体的数値の設定には触れなかった。従来は3年間で1.5兆円の増加に抑制。今後しばらくは、いわゆる「焼け跡世代」の高齢化ベースが従来より減速、社会保障関係費も増加がペースダウンするため増加額は一層抑制できるはずだが、他方で物価の上昇が見込まれることもあり、具体的数値の設定は難しいとの見方があるためだ。

民間議員の提言では「社会保障関係費の伸びを、今後の経済・物価動向等を踏まえつつ、高齢化による増加分に相当する水準に収めることを目指すべき」と増加・減少要因を併記した形にとどめている。ただ、消費税引き上げ分を財源とする「新しい政策パッケージ」に含まれる経費は上記の枠外とすべきとした。

また19年度に予定されている消費税率引き上げ伴う需要変動に機動的な対応を図るため、予算編成の考え方として、臨時・特別措置を19、20年度当初予算において講ずることとすべき、とした。

(中川泉 編集:田中志保)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ベセント米財務長官、インドに対する追加関税撤廃の可

ワールド

米、嵐で16万戸超が停電・数千便が欠航 異常な低温

ワールド

市場の投機的、異常な動きには打つべき手を打っていく

ワールド

米ミネアポリスで連邦捜査官が市民射殺 移民取り締ま
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 2
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰に地政学リスク、その圧倒的な強みとは?
  • 3
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 4
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 5
    「楽園のようだった」移住生活が一転...購入価格より…
  • 6
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 7
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 8
    私たちの体は「食べたもの」でできている...誰もが必…
  • 9
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 10
    「外国人価格」で日本社会が失うもの──インバウンド…
  • 1
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 2
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 3
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味を帯びる「超高齢化」による「中国社会崩壊」
  • 4
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 5
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 6
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 7
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 8
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 9
    韓国が「モンスター」ミサイルを実戦配備 北朝鮮の…
  • 10
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 7
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 10
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中