ニュース速報

ビジネス

NAFTA再交渉物別れ、溝埋まらず 近く協議再開へ

2018年05月12日(土)09時35分

 5月11日、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉が、物別れに終わった。自動車分野など多くの懸案で溝を埋めることができなかった。写真はメキシコシティで5日撮影(2018年 ロイター/Edgard Garrido)

[ワシントン 11日 ロイター] - 北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉が11日、物別れに終わった。自動車分野など多くの懸案で溝を埋めることができなかった。ただ、協議を近く再開することでは合意した。

カナダのフリーランド外相は会合後、事務レベルでの協議は続けられるとし「必要に応じ再度会合を開く計画で、近いうちに行うことになると考えている。納得のいく合意を得られるまで、交渉を続ける」と語った。

米共和党のライアン下院議長が、NAFTA修正案について現議会で採決するために今月17日までに米通商代表部(USTR)から通知を受ける必要があるとの見方を示していたこともあり、7日から始まった今週の会合での合意に圧力が高まっていた。

メキシコのグアハルド経済相は、米政府が提案し、争点となっている自動車部品の域内調達比率引き上げなどを巡り、見解の隔りを埋めることはできなかったとし、「時間に迫られているからといって、質を犠牲にした合意を得ることはない」とし、「協議を続ける」と語った。

同相はNAFTA修正案での最終的な合意を前に主要項目すべてで大筋合意にこぎ着けたいとしており、現時点ではなお多くの懸案で決着がついていないことを明らかにした。

ライトハイザーUSTR代表は「当該目標に関して打開を図るため、メキシコやカナダと引き続き協議する用意がある」と述べた。

*内容と写真を追加します。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

独ZEW景気期待指数、5月はプラス転換 予想も上回

ビジネス

ホンダ社長、日産との統合協議再開「当分もうない」

ビジネス

世界経済の不確実性、貿易戦争終結でも続く=アイルラ

ワールド

パキスタン、インドの攻撃で約50人死亡と発表 40
MAGAZINE
特集:2029年 火星の旅
特集:2029年 火星の旅
2025年5月20日号(5/13発売)

トランプが「2029年の火星に到着」を宣言。アメリカが「赤い惑星」に自給自足型の都市を築く日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映った「殺気」
  • 3
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因は農薬と地下水か?【最新研究】
  • 4
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 5
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 6
    「出直し」韓国大統領選で、与党の候補者選びが大分…
  • 7
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 8
    「がっかり」「私なら別れる」...マラソン大会で恋人…
  • 9
    あなたの下駄箱にも? 「高額転売」されている「一見…
  • 10
    ハーネスがお尻に...ジップラインで思い出を残そうと…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 7
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映…
  • 8
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因…
  • 9
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 10
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中