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麻生財務相、G20出席へ 国会了承は得られず=政府筋

2018年04月18日(水)18時39分

 4月18日、麻生太郎財務相は、20日から米ワシントンで開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議など一連の国際会議に出席する意向を固めた。写真は3月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 18日 ロイター] - 麻生太郎財務相は、20日から米ワシントンで始まる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議など、一連の国際会議に出席する意向を固めた。財務事務次官のセクハラ疑惑が浮上する中、国会からは了承が得られなかったが、日本がG20の議長国を来年務めることも踏まえ、海外の要人が集まる会議への出席を優先したとみられる。

政府関係者が18日、明らかにした。閣僚の海外出張には衆参の議院運営委員会理事会で全会一致の了承を得るのが通例だが、同日の衆院の理事会では「(セクハラが報じられた)財務次官の問題がある時に出張していいのか」と野党が反対。

これを受けて、国会側は麻生財務相の出張に関し、政府の判断に委ねる方針を示していた。

国会の了承に拘束力はなく、政府が必要と判断すれば閣僚を出張させることができる。衆院事務局によると、2013年に安倍晋三首相が国会了承のないまま、トルコに出張した例がある。

麻生財務相は3月、学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る文書改ざん問題への対応を巡り、アルゼンチンで開かれたG20を欠席していた。

*内容を追加しました。

(梅川崇)

ロイター
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