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ECB金利階層化で短期金利上昇の「証拠ない」=デギンドス副総裁
2019年09月25日(水)06時31分
[フランクフルト 24日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は24日、ECBの金利階層化が要因となり短期金融市場で金利が上昇しているとの「証拠はほとんどない」と述べた。
デギンドス副総裁は「銀行間取引の金利がこれまでよりも上昇していれば、特定の金利に上昇圧力がかかる可能性がある」と指摘。ただ「現時点ではこうしたことが市場で織り込まれているとの証拠はほとんど得られていない」と述べた。
その上で「ECBは短期金融市場の状況に引き続き注視していく」と語った。
ECBは12日の理事会で、マイナス金利の深掘りや量的緩和(QE)の再開のほか、マイナス金利が銀行に及ぼす影響を軽減するための金利階層化の導入などを含む包括的な緩和策の導入を決定した。[nL3N2632P0]
またデギンドス副総裁は、このところの前向きな雇用指標がインフレ上昇に必ずしもつながっていない現状において、政策決定に当たっては雇用指標以外にも目を配る必要があるとの考えを示した。
「金融政策の決定には、失業率や賃金だけではなく、豊富な経済指標に基づく必要がある」と述べた。
*内容を追加しました。
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