このままでは日本企業が外国に切り売りされるリスクが

かつての日本企業は海外からの買収提案が出てくると、買収防衛策などを乱発し、株主の利益などお構いなしに一方的に買収を拒否するケースが多かった。

だが近年は、政府のスタンスが大きく変わっており、会社側の都合だけで買収を拒絶することが難しくなっている。経済産業省は23年8月、「企業買収における行動指針」を策定し、合理的な買収提案については真摯に対応するよう企業に対して指導を行っている。

セブンが外資に買収されてしまうのかは現時点では何とも言えないが、このまま円安と日本企業の経営効率の悪さを放置すれば、著名な日本企業が次々と買収ターゲットとなり、場合によっては外国に切り売りされてしまうリスクが高まっている。企業価値向上の努力を怠り、通貨を安くしたツケが回ってきたと言えるかもしれない。

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 台湾有事の新シナリオ
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。

米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます