ジェミシンは、9月の「アトランティック誌」の取材にこう語っている。
「復古主義的な運動は、捕まえて燃やす新しいものを見つけないかぎり、維持することはできない。同じ戦術を何度も繰り返しても維持できるとは思わない。そのうち、自らを燃やし尽くしてしまう時が来るだろう。ほかに良い説明がないけれど、ドナルド・トランプ主義のような――。いつか、復古主義運動ではなくなり、デマゴーグが先導して、すべての問題は自分中心になってしまう。そのとき、この運動が、狭量でナルシスティックなものだということが明らかになる。それが、(パピーズ)の終焉だと思う。(それが正しいかどうか)そのうちわかるだろう、ヒューゴー賞にしても、11月の選挙にしても」
今年この作品を選んだことで、ヒューゴー賞はパピーズとその復古主義に勝ったことになる。だが、11月の選挙は異なる結果になった。
アメリカの現状を見る限り、ヒューゴー賞の戦いは来年も続くことになるだろう。