[ロンドン 31日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)の7月の原油生産量が過去最高水準に達したことが、出荷データや関係筋の情報に基づくロイターの調査で31日に明らかになった。サウジアラビアをはじめとする主要加盟国は、価格よりも市場シェアを重視する戦略を堅持しているもようだ。
調査によると、7月のOPEC原油生産量は日量3201万バレルで6月改定値の3187万バレルを上回り、加盟12カ国の産油量としては1997年の調査開始以降で最高を記録した。OPECは昨年11月に市場シェア重視方針を決定して以来、生産枠を日量170万バレル強引き上げている。
一部のアナリストは、開発コストがより高い他の産油国の生産を減らすことを狙ったOPECの取り組みが実を結びつつあるとの見方を示した。
コメルツ銀行のユーゲン・バインベルク氏は「近い将来、原油価格が安定するのは間違いない。なぜならOPECの戦略は、非OPEC諸国の生産が落ち込むという面で功を奏すると、われわれは確信するからだ」と述べた。
加盟国別で見て7月に最も生産が増えたのはイラクで、南部からの輸出は日量300万バレルを超えるとともに、北部でも政府とクルド人自治区が予算配分をめぐり緊迫した関係になったにもかかわらず、輸出は6月に近い水準を維持した。
また複数の関係筋によると、サウジアラビアは過去最高だった6月並みか、それより高い生産水準になったという。
唯一の大幅減産となったのはリビアで、政情不安で引き続き供給に支障が出ており、閉鎖された生産施設の再開をめぐる交渉もうまくいっていない。