「三流の政治家、二流の官僚、一流の国民」
「外国に乗っ取られる」とあおるやからもいるが、これなどは的外れと言ってよいだろう。どこかの地域が中国人だらけになり、地方政治を中国人が取り仕切るなんて想像もできない。
なぜならほとんどの中国人は政治に関心がないからだ。政治は誰にでもできることではなく、政治で何かが変わるわけではない、と考えている。
とはいえ、実は私はそれほど心配していない。日本は土台のしっかりした底力のある国だ。政治家や政党が多少入れ替わったところで排外主義に大きく傾くことはないだろう。
かつて中国で「三流の政治家、二流の官僚、一流の国民」と日本を評した書き込みを目にしたことがあったが、一流の国民がいる限り、きっと大丈夫だ。
SNSが発達し、扇動的な発言が拡散されやすい時代になった。だからこそ政治への関心を高めるとともに、正しい情報を見極めるリテラシーを養ってもらいたい。
未来を担う若い人たちには特に。
周 来友ZHOU LAIYOU
1963年中国浙江省生まれ。87年に来日し、日本で大学院を修了。通訳、翻訳、コーディネーターの派遣会社を経営する傍ら、ジャーナリスト、タレントとしても活動している。
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