[東京 22日 ロイター] - 22日の東京株式市場で、東証1部の時価総額が591兆3007億円となり、終値ベースで過去最高となった。日経平均株価<.N225>が過去最高値を付けた1989年12月29日以来、25年4カ月超ぶりの記録更新となる。第2次安倍晋三政権発足後の株高や、上場株式数の増加が寄与した。
これまでの最高は、バブル景気にわいていた89年12月29日の590兆9087億円。
いわゆる「アベノミクス」相場がスタートした2012年11月の安値に比べ、日経平均とTOPIXは約2.3倍の水準にある。
ただ、89年12月29日は日経平均終値は3万8915円87銭と現在の約2倍。同日のTOPIXも2881.37ポイントと、きょうの終値の約1.7倍の水準にある。
一方で、89年末と比べ1部上場の国内企業は6割超、上場株式数は今年4月までに3割超、それぞれ増加している。時価総額の記録更新には足元の株高に加え、株数の増加によるところも大きい。
海外投資家からは評価する声も多い。独ユニオン・インベストメント(フランクフルト)のシニア・ポートフォリオマネージャー、ハンナ・カンリフ氏は、日本市場について「89年当時は一部の短期マネーに支配された非常に投機的なマーケットだった」と指摘。そのうえで「今回は全く様相が違う。その背景にはコーポレートガバナンスの向上があると考える」とし、日本企業の変革に対する姿勢が株高につながっているとの見方を示している。
また、米BNYメロン・アセット・マネジメント・ジャパンのマネージングディレクター・日本株式運用本部長、鹿島美由紀氏は時価総額の記録更新について、89年当時に比べ上場企業数が大幅に増加した部分もあるとしながら、今後の日本株に関しては「企業の業績見通し、バリュエーション、需給、いずれの点においても先行きは魅力的だ」と話した。
*内容を追加します。
(長田善行 取材協力:植竹知子)