こうした実績があるから、イギリス国民はブレアを慕ってもいいんじゃないか、ナイトの爵位に値するんじゃないか、と思う人もいるかもしれない。問題は、ブレアが自らの「特別な力」を信じ始めたように見えることだ――私はあらゆる反対を押しのけても自らが正しいと思うことを推し進めるべきだ、なぜならいずれ私の正しさが証明されるのだから、と。
その思い込みから、イラクに限らずさまざまな間違いが生まれた。そのせいもあってブレアは、辞任して後任に首相の座を譲るべく追い込まれていった。
彼を突き動かすものは何なのか、ブレアの心の中をのぞくことはできない。僕はただ、自ら多くの偉業を成し遂げた成功者の政治家が、イギリスでなぜこんなにも嫌われているのか説明してほしいだけだ。