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ベゾス(右)はビジネス上の利害をめぐりトランプ(左)に接近したとも指摘される(2017年) DOULIERY OLIVIERーABACAーREUTERS

あれからポストは何度も浮き沈みを経験した。しかし現オーナーのジェフ・ベゾス(アマゾン創業者)の下で起きている危機は、これまでとは比較にならないほど深刻なものだ。

もちろん、ベゾス本人はそれを認めないだろう。彼はポストの将来のために引き続き尽力するという当たり障りのない声明を発表している。

しかし、事態の展開はその言葉とは大きく懸け離れているようだ。

ポストは2月4日、編集部門のスタッフの半数近くを解雇したと発表。そこには国際報道部門の縮小も含まれている。すなわち私に出発点を与えてくれた偉大な新聞が、事実上、消滅するということだ。

全く無念でならないが、この文章は単にポストへの哀悼を示すものではない。私の懸念は、もっと広範囲に及ぶ。

アメリカで権威主義が強まり、世界的にも民主主義の衰退が感じられる時代にあって、民意に基づく政治を支える1つの柱である報道機関は、いま多方面からの攻撃にさらされている。

それが最も顕著に見られるのが、世界の民主主義の旗振り役を務めてきたアメリカだ。

ポスト危機の裏に「政治」?