<性的コンテンツ導入をめぐり、収益化と安全性の線引きが焦点に──>
米オープンAIが、ライアン・バイアーマイスター副社長(製品政策担当)を解任した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが2月10日に報じたところでは、男性従業員による性差別の告発を受けて1月初めに解雇されたが、本人は疑いを否定している。
騒動の背景には、同社の対話型AI(人工知能)、チャットGPTで性的会話を可能にする「アダルトモード」をめぐる内部対立がありそうだ。
チャットGPTの1週間当たりの利用者は今や8億人超。アダルトモードは3月までに解禁される予定だが、一部のユーザーに悪影響を与えかねないと、バイアーマイスターは社内で懸念を表明していたという。広く利用される消費者向けAI製品への性的コンテンツ導入を疑問視する同社関係者はほかにもいる。
グーグルの生成AI、ジェミニに猛追されるオープンAIは昨年12月に「厳戒警報」を発動。大規模なユーザーベースの収益化と、激化する競争への対応が喫緊の課題だ。
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