10日の米国株式市場で証券株が下落した。資産運用新興企業アルトゥルイ⁠ストが人工知能(AI)を用いた税務戦略機能を導入したことを受け、業界への影響に懸念が広がった。

LPLファイナンシャルとレイモンド・ジェ⁠ームズ・ファイナンシャルはともに8%超下落。チャールズ・シュ⁠ワブは7%超、アメリプライズ・ファイナンシャルは6.2%、それぞれ下落した。モルガン・スタンレーも2.4%安となった。

市場では先週、AIツールが業界を揺るがすとの懸念から⁠ソフトウエア株が急落した。

アルトゥルイストは投資アドバイザー⁠向け⁠に口座開設や取引、報告などを統合したプラットフォームを提供している。今回新たに、顧客の給与明細や面談記録などを瞬時に分析することでパーソナライズされた税務戦略の作成⁠を自動化する最新機能を組み込んだ。

税務戦略や資産承継計画はこれまで、資産運用会社が担ってきた重要な機能だった。

ただアナリストの間では、AI統合が進むことでアドバイザーはサービス拡大を図れるようになるとの見方もある。

シチズ⁠ンズのアナリストは「助言業務の一部はテクノロジーによって自動化が可能だが、アドバイザーの役割は常に判断力、行動コーチング、パーソナル化を通じて報酬を得ることが求められてきた」と指摘した。


[ロイター]
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