<トランプが仲介したと主張するロシアとの「1週間停戦」は、ロシアの攻撃激化によって破綻した。またもプーチンに揺さぶられ、トランプ外交の詰めの甘さと「TACO」体質が改めて浮き彫りに>

ドナルド・トランプ米大統領は先週1月29日、ロシアとウクライナの間の1週間の停戦を仲介したと発表し、ウラジーミル・プーチン露大統領との個人的な関係を強調した。

トランプは先週、厳しい冬のさなかにウクライナの都市やエネルギーインフラを攻撃しないようロシアを説得したと語った。

問題は、少なくともロシア側に戦闘停止の気配はほとんど見られないことだ。

ウクライナの駐米大使オリハ・ステファニシナは、停戦後も続いた爆撃についての詳細な証拠を、正式に米国国務省に提出している。

つまりロシアのミサイルは、ウクライナの標的だけでなく、戦闘の「人道的一時停止」を誇示していたトランプの主張の信憑性そのものも揺るがしたことになる。

こうしてプーチンは、自らを友人と称するトランプにまたTACO(Trump Always Chickens Out=トランプはいつも怖気づく」体質を晒させた。

戦争終結を目指すはずの和平交渉は、一体何だったのか。

トランプのロシアとの「エネルギー停戦」は、彼の代名詞である「ディール」の手腕を示すはずだった。だが実際には、トランプは非常に気まずい立場に追い込まれている。

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詰めが甘いトランプ