ゾンビツリーを元に戻せる?

状況は深刻だが、まだ回復の可能性は残されているとフェンシャムは言う。

ロダムニア属全体の遺伝情報に目を向ければ、近縁種の中にマートルラスティに対して抵抗性を示すものもある。「ゾンビツリー」にもまだ希望があるのだ。

フェンシャムは、ロダムニア・ゾンビ復活の第一歩は「マートルラスティに感染する前の健全な挿し木を野生から見つけ出し、安全な場所で育てることだ」と語る。

現在、専門家たちによって苗木が育てられており、ロダムニア・ゾンビは順調な回復を見せているが、まだ気を抜けないという。

科学者たちは、育てた木々がやがて種子をつけ、その次の世代がマートルラスティに対抗できるようになることを期待している。最終的な目標は、これらの木々を再び熱帯雨林に戻し、この種が再び生態系の一部として機能できるようにすることだ。

「これは極めて困難で野心的な試みだ。マートルラスティに負けない抵抗性を発現するためには、時間と空間が必要だ」と語る。

「何の手も打たなければ、木々は本当に『生ける屍』になってしまう」

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