キリスィマスィ島には病院がひとつしかなく、それも首都に位置しており、車で約30分の距離にある。アルメイダはそこへ運ばれ、4リットルの水に溶かした経口補水塩と点滴による水分補給を受けた。また、血液と便の検体が採取され、追加の検査が行われた。

孤島で緊急事態に直面するという恐怖のなかで、アルメイダはせめて自分でコントロールできるもの―呼吸―に集中しようと努めた。その後、彼は「テタニー」と診断された。これは、不随意の筋肉収縮や末梢神経の過剰な興奮を引き起こす症状だ。

米オハイオ州のクリーブランド・クリニックによれば、テタニーは血中カルシウム濃度などの電解質異常が原因で起こるという。主な症状には、口元のしびれ、筋肉のけいれん、手足のチクチク・灼熱感、筋肉のこむら返り、さらには発作などが含まれる。

テタニーの治療は、まず電解質のバランスを正すことに重点が置かれる。回復後は、根本的な原因がないかを医師が詳しく調べることになる。

「手足が硬直したときは、本当に恐怖を感じた」とアルメイダは振り返る。

「自分にできたのは、呼吸を整えること、祈ること、そして目に見えるものをひとつずつ言葉にして、自分を現実につなぎとめることだけだった。高度な医療施設から遠く離れた場所では、どれだけ自分が無防備で、状況が一気に深刻になるかを痛感した」

なぜ突然「テタニー」に襲われたのか?