中国の「懲罰的パンダ外交」は過去にも

中国は今回のパンダ返還を高市早苗の台湾関連の発言と直接結びつけてはいない。しかし、中国には、アメリカとの関係悪化を受けてパンダ貸与契約を打ち切り、その後関係改善に伴い再開したという前例もあるため、全く関係がないというのには無理がある。

ジョージタウン大学の米中対話グローバル・イニシアティブのデニス・ワイルダー上級研究員は、中国のこうした動きを「懲罰的パンダ外交」と呼んでいる。

日中関係は、2025年11月に高市首相が、中国が台湾に対して軍事行動を起こした場合に日本が軍事的に対応する可能性を明言してから、急速に悪化した。

中国は即座に報復に出た。中国の航空会社は日本への便をキャンセルし、中国国内での日本映画公開を複数見送った。

さらに、民生用電子機器からミサイル誘導システムに至るまで、さまざまな技術にとって不可欠な希土類元素(レアアース)についても、中国政府は日本向けの輸出に対する制限を発表している。

上野公園の一般来園者がパンダを見ることができるラストチャンスは1月25日。その後、1月27日に2頭は中国へ空輸される予定となっている。

果たして、日本で再びパンダが見られる日は来るのだろうか。

【関連記事】
【クイズ】上野・和歌山だけじゃない?...パンダを長期飼育していた動物園は「どこの県」にある?
上野からパンダがいなくなる一方、フランスには2匹貸与...中国「パンダ外交」を侮ってはいけない理由

【動画】上野動物園で誕生したジャイアントパンダの双子、シャオシャオとレイレイ