ありとあらゆる場所からトランプに反対の声

このような動画は勝手に生まれてきたわけではない。

グリーンランドやデンマークの人々が、グリーンランドがアメリカに組み込まれることに強く反対する声を表明しようと結果、生まれたものだ。

先述の動画以外にも、インフルエンサーを含め、多くの人々がトランプのグリーンランドへの野心に対して声を上げている。

ロンドンで開催されたNBAの試合では、アメリカ国歌にブーイングが起こり、観客の1人が「グリーンランドに手を出すな」と叫ぶ場面があった。

また、トランプのスローガンであるMAGA(Make America Great Again、アメリカを再び偉大に)キャップを皮肉って「Make America Go Away(アメリカは消えろ)」と書かれた帽子が、ネットで話題になったこともあった。この帽子の売り上げはグリーンランド支援に充てられている。

他にも、今年のミス・グリーンランドはトランプに反対する長文のスピーチをインターネットで発表した。

最近では、「ICE(米国移民・関税執行局)とMAGAを嫌う2人の悪党が互いに見つめ合っている」という反トランプ的なフレーズもSNSなどで繰り返し使われている。

しかし、世界中からの批判も、トランプには馬耳東風のようだ。

スイスのダボスで行われた世界経済フォーラムで、トランプは「圧倒的な軍事力を使うと決めない限り、アメリカはおそらく何も得られないだろう。正直に言って、圧倒的な軍事力を使ったアメリカを、誰も止めることはできない。しかし、私はそれをしない。これが私の最大の肝心要だ。人々は私が軍事力を行使すると思っていただろうが、私はそうする必要がないし、したくもないし、しない。アメリカが求めているのは、グリーンランドという場所だけだ」と発言。軍事力の行使を否定しつつも、グリーンランドへの意欲を改めてむき出しにした。

もし本当にアメリカがグリーンランドを取得したら、グリーンランド中でフェンタニル・フォールドが見られるようになってしまうのだろうか。少なくとも、グリーンランド人が望まぬ結果になることは、想像に難くない。

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