核拡散防止条約(NPT)の加盟国である韓国は、核兵器を保有できない。米国が核の「傘」を提供している。
だが、2025年10月に聯合ニュースの取材に応じた安圭洙国防長官は、この「モンスター」ミサイルを「相当数」保有することによって、北朝鮮に対する「恐怖の均衡」を生み出せると語った。
そして「玄武5弾道ミサイルの量産は始まっており、生産能力を大幅に引き上げるための措置を検討中だ」とも述べた。
国際戦略研究所(IISS)の軍事アナリスト、ジョセフ・デンプシーは2024年10月の記事で、通常弾頭でこれほど大型のものを搭載したミサイルは前例がないと指摘した。通常弾頭の重さは1トン未満が一般的だ。
しかも「玄武5の8トン弾頭は、高性能爆薬だけでなく、密度の高い金属製の貫通体や、2つの弾頭を直列に並べたタンデム型弾頭を含む可能性がある」という。
デンプシーはさらに次のように指摘する。「韓国の弾道ミサイル計画の進化は、北朝鮮だけでなく東アジア全体への潜在的脅威に対応できる能力の高まりを示している」
北朝鮮が核兵器の放棄を拒み続ける中、韓国がさらなるミサイルの高性能化に乗り出すかどうかが注目される。朝鮮半島における軍拡競争が進めば、日本や中国を含む周辺国が軍事力の強化に動く可能性もある。
【関連記事】
静かに進行する北朝鮮の「原子力潜水艦」の危険性
トランプの「承認」が投げかけた問い──韓国原潜と核不拡散体制の行方
米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由