イラン政府は現金給付で宥めようとするが

この騒乱に対し、イラン政府は、全市民に対し毎月約7ドルの現金を支給する方針を発表した。政府報道官のファテメ・マハジェラニは、この措置が「家計の購買力維持、インフレ抑制、食料安全保障確保」のためのものだと説明した。

しかし、多くのイラン国民の基本的支出は月200ドルを超えているため、この給付の効果は極めて限定的だ。

今後も抗議デモが沈静化する兆しは見られず、イランは緊張に包まれている。複数の反体制政党がゼネラルストライキを呼びかけており、全国的なストライキが続く見通しだ。

治安部隊は、特に大都市や商業拠点において弾圧を強化するとみられ、さらなる死傷者が出る可能性が高い。

経済面でも、政府による少額の現金給付のような限定的措置では国民の不満は抑えきれないため、抗議が拡大することが見込まれる。

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