その他にも医療、製造、教育など、使えそうな場面は無数に出てくる。だが、用途以上に興味深いのは、VRというテクノロジーの復活劇である。
実は、VRはもう20年近く前に大きな注目を集めたことがあった。先端的なテクノロジーを好む一部の人々が実際にVR空間を作ってデモしているのをいくつも見たことがある。
しかし、当時はVRの真価を体験することはできなかった。コンピュータ処理能力の限界によって、画面は雑でスムーズに動かない。またVR用のゴーグルもなかったので、VR空間の迫力があまり感じられなかった。いったい何のために必要なのか。まだバーチャルな交流が芽生えていなかった時期でもあり、その用途がよく見えなかったのだ。
しかし、今こうしてVRが本格的に広まろうとしていることには感慨深いものがある。テクノロジーは早過ぎても受容されない。けれども、環境が整えば復活して生まれ変わることもある。そして、かなり早い時期にその可能性を信じた人々は、やっぱり凄いのだ。