スナゴー教授によれば、トランプはかつて「武力でグリーンランドを手に入れる」といった突飛な発言をしていたが、最近では現地住民に対して経済的利益を訴えるなど、戦術を変化させているという。

「トランプがグリーンランドを掌握したいという考えに、今も強く固執していることは明らかだ」とスナゴーは述べた。

DDISが11日に公表した報告書では、「米国は経済力、とりわけ高関税の脅しを通じて自らの意志を貫こうとしており、同盟国に対してさえ軍事力の行使を否定しなくなっている」と警告している。

今回の報告書は、近い将来にデンマークが直接的な攻撃を受けると警告しているわけではない。ただし、欧州の安全保障に対する米国の姿勢や、トランプ政権の下でグリーンランドを巡る動き、さらにはデンマークとの関係をめぐる議論を引き起こす可能性は高い。

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