パブロ・ブロシュコフさん(20)は今年3月、祖国を守り、妻と生まれたばかりの娘のために家を買う資金を得るという希望を胸に、ウクライナ軍に入隊した。

3カ月後、夢は打ち砕かれた。ブロシュコフさんは重傷を負い、戦場に横たわっていた。

「自分が木っ端みじんになる瞬間だと覚悟した」とロイターの取材に明かした。「死は怖くなかった。妻と子どもに二度と会えないことが恐ろしかった」

約100万人の兵士を抱えるウクライナ軍は今年、年齢層が上がり疲弊している軍に新たな風を吹き込むため、全国の若者を対象に兵役募集を行った。高額報酬や特典に引かれ、18-24歳の若者およそ数百人が最前線で戦うことを志願した。

ウクライナ軍は東部での激しい消耗戦でロシア軍に徐々に領土を奪われつつあり、指揮官らはその主な要因が兵士不足にあると考えている。こうした緊迫感は、和平案を巡って米国と交渉を続けるウクライナ政府にも圧力をかけている。

ロイターは春の軍事訓練キャンプで戦闘の特訓を受けて前線に配備された数十人の新兵のうち、ブロシュコフさんら11人の行方をたどった。

この11人の中で、今も戦場に残る人はいない。兵士や親族への取材、政府の記録によると、4人は負傷、3人は行方不明となった。2人が「AWOL(許可なく軍から離脱)」し、1人は病気を発症、1人は自殺したという。

新兵の運命は、ウクライナがロシアとの戦闘の中で直面している苦境の一端を映し出しているかもしれない。

ロイターは春の軍事訓練キャンプに参加した他の新兵と連絡を取ることができず、取材した11人の事例がウクライナ軍全体の現状を反映しているかどうかは判断できない。

ウクライナ軍と、新兵11人が所属していた第28冬季行軍・独立機械化旅団は、この記事に対するコメントの要請に応じなかった。

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死と隣り合わせ