長生きの人は、炎症が少ない

ある研究によると、日本の110歳以上の人には、共通の特徴があります。詳しくは本書の第7章「100歳以上生きる人とそうでない人の違いを調べている機関がある」 (178ページ)で説明しますが、その特徴のひとつが、体内の炎症が少ないことです。

一般的な高齢者の体内では炎症があちこちで起きていますが、彼らの体内ではそれがほとんど見られません。彼らには遺伝的に炎症を抑えるしくみがうまく働いているのです。


この事実は、私たちに重要なヒントを与えてくれます。炎症を適切にコントロールすることが、健康長寿の秘訣だという可能性があります。

 

吉森 保(よしもり・たもつ)

1996年オートファジー研究のパイオニア大隅良典先生(2016 年ノーベル生理学医学賞受賞)が国立基礎生物学研究所にラボを立ち上げたときに助教授として参加。大阪大学大学院医学系研究科及び生命機能研究科教授などを経て、大阪大学名誉教授、同医学系研究科寄附講座教授。著書に『ライフサイエンス 長生きせざるをえない時代の生命科学講義』(日経BP)、『生命を守るしくみ オートファジー ――老化、寿命、病気を左右する精巧なメカニズム』(ブルーバックス)がある

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 『私たちは意外に近いうちに老いなくなる

  吉森 保[著]
  日経BP[刊]

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【動画】「老化を遅らせる可能性の新研究」について語る、吉森保・大阪大学名誉教授