アマガエル 写真提供:近藤印刷
アマガエル 写真提供:渡辺滋子
チョウトンボ 写真提供:近藤印刷
チョウトンボ 写真提供:渡辺滋子
ホウネンエビ 写真提供:近藤印刷
ホウネンエビ 写真提供:渡辺滋子

水辺環境の象徴であるアマガエル。赤塚山で実際に観察できたチョウトンボ。かつて豊作の前兆とされたホウネンエビ。天然記念物にして絶滅危惧種のネコギギ。そして水の源である「山」に棲むムササビ。

それぞれの生きものを、アートディレクターの久保雅由氏がイラスト化していく。ENEOSのイメージキャラクターである「エネゴリくん」の原案や、2020年東京オリンピック・パラリンピックのアートディレクションを手掛けた、日本を代表するクリエイターだ。

しかし、そんな久保氏でも、製作の過程では「デザインと科学のせめぎあい」に苦労したという。

「はじめは鋳造の砂をイメージした点描画を試したのですが、ちょっとリアルになりすぎました。かといって、デフォルメしすぎると生物学的に違うものに見えてしまいますし、可愛すぎても大人がついてこれません」

生物画としての監修を担当した渡辺氏は言う。「戯画化してもいいが、ここだけは譲れないというその種の生き方の本質については、正しく描いてもらうようお願いしました」

アマガエルの指やネコギギのヒレのかたちなど、細部にまで議論が交わされた結果、「すごく省略されているが、見る人が見れば完璧な造形となっている」と専門家が絶賛する、本質をとらえたイラストが完成した。

「廃材×生きもの」が宿すメッセージ性

完成したコースターは、新東工業の株主総会で懇談会に参加した株主へのお土産として配布された。担当者の兒玉節子氏は、その後の光景を思い描く。

「お子さんがジュースを飲むときに使っている姿が目に浮かびます。きっとコースターを見ながら、あたたかい会話が生まれることでしょう」

「TNFDも当然のこと。取り組みを深化させていく」