エレットリカを構成する部品は自社でコントロール
バッテリーパックをはじめとする部品は全て自社でコントロールする方針だという COURTESY OF FERRARI

1999年シーズンF1用に開発された「F399」は、13年に発売されたフェラーリ初の市販ハイブリッド車「ラ・フェラーリ」の開発につながった。

その過程で学んだことは、同じくハイブリッド車の「SF90ストラダーレ」「F80」の開発に生かされている。そして20年、フル電動モデルEVの開発に乗り出した。その成果が「エレットリカ」である。

フェラーリによると、「エレットリカ」の性能は同社のスポーツカー「GTC4ルッソ」を大きく凌駕するという。

「スポーティーという概念を一変させた。ヨットとモーターボートくらい大きな違いがある」と、ジャンマリア・フルゲンツィ最高製品開発責任者は本誌に語っている。

フェラーリの創業者エンツォ・フェラーリは、部品を自社で全面的にコントロールする方針を徹底していた。そうした創業者の精神を尊重し、「エレットリカ」のバッテリーパックは全て社内でロボットを使って製造している。

ロボットの活用は不可欠だという。EVのモーターのローター(回転部)とステーター(固定部)の位置の調整は、ミリ単位の精度で行う必要があるからだ。全てのモジュールは、工場出荷前に検査を受けることになっている。

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