12年にも関係悪化

日中関係は12年にも極度に悪化した。当時、東京都の石原慎太郎知事が尖閣諸島の購入を模索。都による購入を避けようと、民主党の野田佳彦政権は同年9月に尖閣を国有化したが、一連の日本側の動きに中国が強く反発。反日デモや不買運動が各地で巻き起こった。

日本貿易振興機構(JETRO)の資料によると、当時対中輸出品目で大きく影響を受けたのは建設用・鉱山用機械、原動機などの一般機械や鉄鋼、自動車などだった。特に自動車への影響は大きく、国有化直後の10月には前年同月比82.4%減、9―12月期も前年同期比63.0%減と大きく減らした。

通年で見ても、12年の日中貿易総額は約3337億ドル(前年比3.3%減)と3年ぶりに減少。中国国内の景気悪化も重なり、日本からの輸出は約1447億ドル(前年比10.4%減)と大きく減らした。翌年以降も引き続き振るわず、回復基調を示したのは17年以降のことだった。

観光面でも訪日旅行のキャンセルが相次いだ。日本政府観光局の統計によると、12年の中国からの訪日客は約83万人。翌13年には70万人となり、11年の東日本大震災後に持ち直していた客足が減少に転じた。

双方強気崩さず