<イランの大規模ミサイル攻撃にイスラエルはどう報復するのか、中東戦争勃発を恐れる国際社会の懸念をよそに、米共和党の大統領候補は真っ先にイランの核兵器を攻撃するべきだと発言>

ドナルド・トランプは、10月1日のイランによるイスラエル攻撃への反撃として、イスラエルは「まず核を攻撃し、その後のことは後で心配するべきだ」という考えを明らかにした。

10月4日にノースカロライナ州で開催された選挙集会で、共和党の大統領候補トランプは、イスラエルに抑制を求めるジョー・バイデン大統領を批判した。

イランは10月1日、イスラエルに向けて約180発のミサイルを発射した。イスラエルによる9月末のヒズボラの最高指導者ハッサン・ナスララ暗殺と、7月のハマス最高指導者イスマイル・ハニヤの暗殺に対する報復とみられる。

BBCによると、この攻撃でイスラエルの軍事基地がいくつか被弾し、レストランや学校も被害を受けた。死者は一人だった。

核兵器こそ最大のリスク

記者にイスラエルの報復攻撃を許容するかと聞かれたバイデンは、「核施設以外なら」と答えたが、それをトランプはこう批判した。

「それこそが攻撃したいところだ。バイデンは間違っている。核施設こそ攻撃すべきだ。われわれにとって最大のリスクは、核の威力だ。バイデンは『核を先に攻撃して、後のことは後で心配すればいい』と答えるべきだった」。

国連の核監視団によれば、イランが保有する核燃料に使う濃縮ウランの濃縮度は最高60%で、核爆弾の製造に必要な濃縮度に近い。イラン政府は自国の核開発プログラムが平和的なものだと主張しているが、イランの最終的な目標は核兵器製造にあると疑う声もある。

イランは4月13日にも数十発のミサイルと無人機でイスラエルを攻撃しているが、これは4月1日にシリアの首都ダマスカスでイスラエルの攻撃によってイランの革命防衛隊幹部らが死亡したことに対する反撃と発表している。

「今度の報復は大規模になる」
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