
不安に付け込む詐欺師たち
本誌はこのウクライナ人女性と、指定した口座への送金を要求してきた女とのフェイスブックでのやりとりのスクリーンショットを入手した。あるメッセージでは「知らない人名義の口座」に送金するのを渋る彼女に対して、女は申請取り消しをちらつかせていた。
「突然の沈黙の理由が理解できません。これだからウクライナ人を支援するのは嫌なのです。USCISから反応があったら私が申請を取り消すことはできないと思っていますか? 私はあなたの申請受付番号を知っていますから、簡単に申請を取り消すことができるのですよ」
次のようなメッセージもあった。「後悔するようなことはしないでください。私はあなたの申請を簡単に取り消せるのです。そうしたら渡航不許可のメールが来ますよ。正しい行動をするか、興味がないから申請を取り消すと連絡してください」対象となるウクライナ人と身元の確かな支援者を取り持つ北米のNPO「ノース・アメリカ・フォー・ウクライナ」で働くジェニファー・スネル・モークは最近、フェイスブック上で何者かが自分に成り済まして偽のプロフィールをアップしているのを発見。フェイスブックに連絡し、偽プロフィールは削除された。
ウクライナ人たちはフェイスブックで見つけた詐欺が疑われるケースについて、暗号化通信アプリのテレグラムでも警告し合い、金銭を要求するメッセージのスクリーンショットをシェアしている。
政府の移民当局者を装ったアカウントもあったが、USCISが偽物だと確認した。本誌はこの記事の中で「詐欺師」と非難されている人物たちに連絡を取ったが、応答はなかった。
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。
米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由
※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます