ジン(神宮寺)くんは、うまく2人の橋渡し役になっている印象がありますね。うまくバランスを保てているのはジンくんがいるおかげだな、と。どっちの話もうまく聞いてその上で自分の意見を言っている。

そのバランスがグループとしての魅力になっていて、それは音にも出ているんじゃないかなって思いますね。「GOAT」では平野くんがクールな声、岸くんがちょっとぶっ飛んだクレイジーな声。そしてジンくんが、ジンくんももちろんかっこいいんですけど、どちちも支えるようなポジション。音的にもすごくバランスがいいんですよ。

だからデモを聞いただけだったら、例えばPecoriの歌メロやラップだけだったら凡庸かなって思う曲だったとしても、あの3人がそれぞれ歌割りを決めて歌うとすごくいい曲になる、そういうマジックがあるんです。それは自分たちの強みとして、彼らも自覚していると思います。

それと、ボーイズグループ戦国時代の中で彼らしかやっていないことが1つあって。それは「お笑い」なんですよ。

たぶん今、「お笑い」のエッセンスがあるグループってほかにない。「BON」のミュージックビデオで(コントのように)タライが落ちてくる場面がありますが、お笑いという日本の文化的要素を表現できるのはNumber_iしかいないって思います。

──セカンドアルバムからプロデュース制を始めて、例えば平野さんは「BON」についてどういうことを伝えてきましたか。

まず、「盆栽」っていうテーマで曲を作りたいんです、っていうことからです。なぜかと聞いたら、最近植物が好きで盆栽に興味があって、と。盆栽は100年、何百年とかけてあの形になるもので、僕たちもファンに支えられて成長する、そういうことを表現したいという思いを伝えられたんですよね。

ただ、じゃあそのまま和の要素を入れよう、というのは安直な表現になりかねないので、そこをどういやらしくない形で表現するかが課題だよね、といったディスカッションをしました。

海外の人から見ても、日本の人から見てもクールなものにしなきゃいけないという使命感は、発注を受けたときからありました。

──今後のNumber_iはいろいろなジャンルを取り入れながら曲を作っていくことになりそう?

僕の理想としては、彼らには彼らにしかできないもの、日本発のオリジナルのものを生み出してほしい。

気付いていないのは僕ら日本人