それでもペロシは「終わった人」ではない。影響力を行使し続ける彼女が、これまで男性に限られてきた政界の大物プレーヤーの仲間入りをするのはほぼ確実だろう。その武器は、強制や脅しではない。情に流されない計算や周囲の人間を動かす思惑への鋭い嗅覚だ。
同時に、多くの成功した女性が痛い思いをして学んできた教訓も心得ている。好かれようとしたら、何も達成できない、と。
ペロシの戦略は奏功した。バイデンは尊厳を保ったまま道を譲り、ドナルド・トランプ前大統領の復活と民主主義の後退を回避する本物のチャンスを、米国民は手にした。ペロシが手に入れたのは? 求めてやまない勝利への道だ。
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。
米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由
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