
今後、東南アジア各国のEVシフトが進み、日本メーカーがこれにうまく対応できなかった場合、日本は東南アジアでの製造拠点を失うと同時に、同地域での販売シェアも失うことになる。結果として、日本の中国に対する影響力は想像以上に低下するだろう。
日本がアメリカや韓国と協力して、外交的に中国を封じ込める努力をしても、産業というもっと現実的な部分で東南アジアが取り込まれてしまい、外交努力が全て骨抜きにされてしまう可能性すらある。
EVシフトは、各国の安全保障政策と不可分であり、単にビジネス上の損得の問題にとどまらない。今の日本におけるEV化に関する議論はこうした地政学的視点を大きく欠いており、極めて脆弱と言わざるを得ない。
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