成長過程、とりわけ思春期前の子がメラトニンを大量かつ継続的に摂取することに伴うリスクはまだ知られていない。残念ながら既存のデータは少なく、研究報告の結果にもばらつきがある。

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ハートスタインは、「子供の健康的な睡眠を助けるには、就寝前の適切な習慣を身に付けさせることが大事だ。寝る前には明るい光や電子機器の画面を見る時間を減らし、スムーズに眠りに移行できるようにするのがいい」と述べ、さらにこう続けた。

「もっと根深い原因の(睡眠障害のような)懸念がある場合には、保護者が小児科医や睡眠の専門家に相談して、効果的な介入方法を学んでほしい」

今回の調査報告はサンプル数も少なく、必ずしも全米規模でのメラトニン服用状況を反映しているとは言えない。それは論文の著者らも認めているところだ。

しかし眠れない子が増えていて、そういう子がメラトニンに頼る例が増えているのは事実。これは間違いなく憂慮すべき状況だ。

<ニューズウィーク日本版別冊『世界の最新医療2024』より>

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