中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は、人工知能(AI)向け半導体需要の急増と自社の生産設備能力に限りがあるという問題に直面する中で、AI事業への注力を優先し、主力スマートフォン「Mate60」の生産ペースを落とさざるを得なくなっている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

3人の関係者の話では、ファーウェイは一つの施設でAI向け半導体「アセンド」と、Mate60用の半導体「キリン」の双方を生産している。しかし米中のハイテク分野での対立が続く中で世界的なAI開発競争が加速している流れが生産順位に影響を及ぼしているもようだ。

 

米国が中国への先端半導体輸出規制に動いたことに伴い、中国指導部は国内のコンピューター処理能力を拡充させる取り組みに着手。これを受け各地方がデータセンター立ち上げを相次いで表明し、特にファーウェイのAI向け半導体需要に対する官民の需要が高まっている、と関係者らは説明している。

ファーウェイのAI向け半導体「アセンド910B」は、中国で入手できる米エヌビディア製以外の製品としては最も高性能だとの見方が多い。

そのためファーウェイはキリンよりもアセンド生産を重視し、結果的にMate60の生産鈍化につながっているという。



[ロイター]
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