中米エルサルバドルの大統領選挙は、現職のナジブ・ブケレ氏(42)が勝利宣言した。選挙管理当局は結果を公表していないが、ブケレ氏は地滑り的な勝利を収め、得票率が85%を超えたと表明した。

任期は5年。民主主義の後退を懸念する声は出ているものの、厳しいギャング取り締まりで治安が改善したことが評価され、世論調査で圧倒的な支持を集めていた。

ブケレ氏によると、議会選(定数60)でも同氏の与党・新思想党が少なくとも58議席を獲得した。

同氏はX(旧ツイッター)に「世界の民主主義全史に残る記録だ」と投稿した。

同国の大統領再選は約1世紀ぶり。ブケレ氏の予測が正しければ、前例のない権力を掌握することになり、憲法改正が可能になる。野党は任期制限が撤廃されるのではないかと懸念している。

ブケレ氏は罪状なしで7万5000人以上を逮捕。全国の殺人率が急低下し、治安が改善した。経済分野ではビットコインを法定通貨として導入し、国際通貨基金(IMF)から批判を招いた。

憲法では大統領再選が禁じられているが、最高選挙法廷が昨年、ブケレ氏の再選出馬を認めた。野党は同氏が終身統治を目指すと懸念している。

憲法を改正して任期制限を撤廃するのかとの質問に、同氏は「憲法改正が必要になるとは思わない」と述べたが、3選出馬に関する質問には直接答えなかった。

[ロイター]
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