主犯の自宅マンションで見つかったものとは

彼らはこのようにしてマネーロンダリングで手に入れた現金や企業、不動産などを主に家族やグループのメンバーとその家族名義に名義変更をして、超豪華な生活を送っていた。

マネーロンダリングを指揮したAの場合、40億ウォン相当の超高級スーパーカー「ブガッティ・シロン」や、流通数が極めて少なく3〜6億ウォンもするとされる高級クロノグラフ「リチャード・ミル」等を購入。あたかも成功した事業家のように振る舞っていたという。

それだけではない。Aは有名ギャラリーでピカソ、ナムジュン・パイク、アンディ・ウォーホール、ロイ・リキテンスタイン、村上隆などの現代美術の作品を購入して、自宅に飾っていたという。だが、一番驚くのは強制捜査でAの自宅マンションに置かれた数十億ウォン(約5億円)もの5万ウォン紙幣の「札束の山」が発見されたことだ。

検察は一連の捜査について「合計450にも及ぶ口座の資金の流れを追跡し、居住地や事務所、犯罪収益隠匿場所と推定されるコンテナや納屋などを家宅捜索するなど、大規模な直接捜査で隠匿財産を追跡。550億ウォンの違法な収益のうち、97%にあたる535億ウォン相当の不動産、金融資産などを押収した」と発表した。

マネーロンダリングされた違法な金の押収という点では検察の捜査は成功したが、残念ながら違法カジノ運営主犯のAは捜査が始まるとすぐさま海外に逃亡。さらには偽造パスポートなどで国籍を変更しながら捜査の網を潜り抜け、今もなお違法オンラインカジノを運営しているということだ。

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