<「怪獣人間」たちは、普通なら無理と思われることに熱狂し、普通なら我慢できることが我慢できない。だからこそイノベーションが起こせる>

堀江貴文、見城徹、落合陽一、前田裕二など、さまざまなジャンルの大物の懐に入り、ベストセラーを次々に生み出してきた幻冬舎の名物編集者・箕輪厚介さん。狂ったように目的だけを見て、成果を残していく大物たちを、箕輪さんは「怪獣人間」と呼びます。

「怪獣人間」の生態をどう理解し、いかにして発掘してきたのか? 箕輪さんが自身の編集論を書き尽くしたのが『怪獣人間の手懐け方』(クロスメディア・パブリッシング)です。「怪獣人間」と渡り歩き、関係を深めるための秘訣とは?(※この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です。)

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出版オファーの最初のテーマは「気づかい力」だった

──まずは、『怪獣人間の手懐け方』の執筆のきっかけは何でしたか。

2022年に、新人女性編集者から「気づかい力のテーマで書いてほしい」とオファーをもらったんだけど、「いや、気づかいって俺じゃないでしょ」と放置していた。

でも、年が明けて「新しいことをやろう」と思い立って、高田馬場の書店で書店員のバイトを始めたりしたんですよ。そういえば出版のオファーがきていたなと思い出し、編集者と打ち合わせをすることに。企画をもんでいくうちに、「ややこしい大物たちとうまく渡り歩いて仕事をするには?」みたいな切り口なら書ける、となりました。

狂ったように目的だけを見て、成果を出し、世の中を大きく動かしていく。そんな大物たちはまさに「怪獣人間」。このネーミングは、ブロガーのはあちゅうさんが考えてくれたもの。最初は大物たちとのエピソード中心の本を想定していたんだけど、意外に再現性のありそうな内容もけっこう書けることがわかってきた。

編集者に問われるのは、「人間としての固有の生き方」だけ

──幻冬舎から『かすり傷も痛かった』が同日発売されますが、何か狙いが?

たまたま締め切りが重なっただけなんです。ラーメンとサウナ漬けだったから、そろそろ仕事しようと思って。『怪獣人間の手懐け方』『かすり傷も痛かった』、けんすうさんの『物語思考』、ビッグモーターの元幹部・中野優作さんの『クラクションを鳴らせ!』と、同期間で4冊同時進行でした。

──箕輪さんご自身が怪獣人間だと思っていますが、この本はテクニックではなく、箕輪さんの人との向き合い方や生き様が書かれている気がします。

この本は僕の編集論そのもの。編集者として問われるのは、人間としての固有の生き方だけだと思っています。結局は「自分はこういう人間なんだ」というものでしか勝負できないなって。

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見城さんもイーロン・マスクも「無理」なことに熱狂する
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