元米軍パイロットは「根拠のない馬鹿げた発表」と失望

マウサンの9月の発表に対しては、米下院監視小委員会の公聴会で証言を行った3人のうちの1人である元米海軍パイロットのライアン・グレーブスも苛立ちを示していた。グレーブスは9月のメキシコ議会の公聴会に出席し、マウサンが問題の発表を行う前に証言を行っていた。

自分の証言は「パイロットが経験した未確認異常現象に対する政府の高い関心を維持する」ことが目的だったのに、マウサンによる発表は「この問題を大きく後退させる」ものだと、彼は批判した。

グレーブスは(メキシコ議会での)証言後、X(旧ツイッター)に「私は今後も未確認異常現象について、航空宇宙の安全、国家の安全と科学にまつわる喫緊の要件として、認識を高めるための活動を行っていくつもりだ。しかし、今回の根拠のない馬鹿げた発表にはとても失望している」と投稿した。

メキシコの一部議員らは、マウサンの主張のように根拠のない主張であっても、今後も議会で取り上げるべきだという考えを示した。AP通信によればセルヒオ・グティエレス・ルナ議員は「あらゆるアイデアや提案について、それに同意できるか否かに関係なく、今後も議論を歓迎するし、耳を傾けていくつもりだ」と述べた。

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