高い成長余地

これまで大手通販サイトの多くは、利益率向上のため、収益性の高い商品の販売を重視していた。米中企業を専門とするハイテクアナリスト、ルイ・マ氏は「格安通販サイトの成長余地はまだ非常に大きい」と指摘する。

中国の電子商取引大手アリババのネット通販部門であるタオバオ・天猫グループの戴珊・最高経営責任者(CEO)は先月の決算会見で「金額に見合う価値を届ける競争は今後も続く。これが主要な投資分野になる」と発言。

アリババや京東集団(JDドットコム)など中国のネット通販大手の売り上げは伸びているが、格安通販サイトの「ピンドゥオドゥオ」やTemuを運営するPDDホールディングスの前年比66%増収には見劣りする。

ただ今後、経済情勢が変化すれば、消費者や通販サイトの姿勢が変わる可能性はある。

デジタル広告代理店ハイリンク・デジタルの米国担当マネジングディレクター、ハンフレリー・ホー氏は「現在、ネット通販で大量の値引きが行われていることは明らかだ。アマゾンでさえ値引きしている」と指摘。

その上で「経済情勢が改善すれば、消費者は常にグレードアップを求める。景気が回復すれば、こうした(格安)通販サイトの業績に悪影響が出る可能性がある」との見方を示した。

[ロイター]
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