<巣には4.2メートル級の雌ニシキヘビの姿が>

米国フロリダ州の湿地帯エバーグレーズで、「記録的な」外来ニシキヘビの巣が見つかり、撤去された。フロリダ州魚類野生生物保存委員会(FWC)は7月、111個の卵が産みつけられたビルマニシキヘビの巣が、請負業者によって撤去されたことを報告。同委員会は、「記録的な外来ニシキヘビの巣」と表現している。

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FWC生息地生物種保存部門のリサ・トンプソンは本誌の取材に対し、「FWCニシキヘビ対策チーム、外来ニシキヘビ駆除係の請負業者であるブランドン・ラーエが、ニシキヘビと巣を取り除いた」と説明している。

「111個の卵が産み付けられた巣に、ニシキヘビがいた。卵の数は膨大。フロリダ州では記録的なニシキヘビの巣が撤去されたことになる。ニシキヘビは雌で、体長は4.2メートルほどだった」

エバーグレーズのユニークな自然生態系は、北のオキーチョビー湖から、南のフロリダ湾、メキシコ湾まで広がっている。ユネスコの世界遺産に登録されており、アライグマ、オポッサム、ウサギ、シカ、鳥、ワニ、カメ、トカゲといった野生生物の宝庫でもある。しかし、在来の野生生物や生態系の多くが、外来種であるビルマニシキヘビの存在によって悪影響を受けている。

ビルマニシキヘビは東南アジア原産だが、ペットの飼育放棄や脱走の結果、この地域に入り込んだ。エバーグレーズで、初めてビルマニシキヘビが目撃されたのは1980年代のことだ。当初、目撃は散発的だったが、増加の一途をたどり、個体群として定着した。そして、在来の野生生物に対する問題が増加した。

ビルマニシキヘビは、ヒメヌマチウサギやオポッサム、シカなどのほか、水鳥などの鳥類を捕食する。地面に巣をつくる鳥はしばしば、卵やひなを餌として盗まれる。ほかの爬虫類や在来の両生類も、危険にさらされている。ビルマニシキヘビがこの地域でアメリカアリゲーター、カメ、トカゲを捕食する姿が確認されている。カエルやヒキガエルの個体群も影響を受けている。

7月中旬には、フロリダ州の学生がビッグサイプレス国立保護区で、体長約5.8メートルのニシキヘビに巻き付かれ、格闘する姿を撮影されている。7月はじめにも、60個以上の卵を抱える体長約4.9メートルのニシキヘビが、別の業者によって捕獲されている。

(翻訳:ガリレオ)

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