さらに、もう一つ投入されたユニークなスマートウォッチが「HUAWEI WATCH D(ファーウェイ・ウォッチD)ウェアラブル血圧計」だ。

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筆者が一番魅力を感じた「HUAWEI WATCH Dウェアラブル血圧計」は精度の高いオシロメトリック法を採用

血圧が測れるスマートウォッチは複数のメーカーが販売しているが、精度の高いオシロメトリック法(手首や上腕部にバンドを巻いて、加圧することで計測する手法)を採用している製品はきわめてまれ。オムロンに続いてファーウェイが2社目となる。

50歳を目前にひかえ、体にガタが来まくっている筆者にとって一番魅力を感じたのは、このHUAWEI WATCH Dだ。

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毎日の計測でも安心な耐久性を備えた「HUAWEI WATCH Dウェアラブル血圧計」

歩数や活動量を計測するウェアラブルバンドを新調しようと思っていたところで、しかも医者から「毎日記録しろ!」と怒られている血圧まで測れるのは素晴らしすぎる......、これは「中高年ガジェット好きにバカ売れするに違いない!」と確信、新製品発表会でファーウェイの担当者に話したところ、「いや、これは絶対売れないですよ」と、驚きの自社製品下げの発言が返ってきた。

「健康マニア」と「ガジェットマニア」の双方を兼ね備えている消費者はごく少数なので、ニッチな売れ行きしか期待できないとの説明だった。

ニッチといっても、中国での販売台数は数十万台に達しているのだとか。調査会社カウンターポイントによると、2022年の中国スマートウォッチ市場でファーウェイはシェア27%とトップ、2位のアップル(20%)を引き離しての王者となった。巨大な中国市場を背景に、ニッチな分野の商品も開発できるというわけだ。

しかも、機能を載せただけではなく、よく出来ている。


■HUAWEI WATCH Dウェアラブル血圧計
※Amazonでも販売中。商品ページはこちら

通常価格:60,280円

サイズ:約38mm×約51mm×約13.6mm/ディスプレイ:1.64インチAMOLED(有機EL)280×456ピクセル/センサー:加速度センサー、ジャイロセンサー、光学式心拍センサー、温度センサー、圧力センサー、ALSセンサー/対応OS:Android 6.0およびそれ以降、iOS 12.0およびそれ以降/バッテリー持続時間:通常使用の場合約7日間

ファーウェイは2022年、3兆1600億円もの研究開発費を計上している。EUの報告書「EUインダストリアルR&D投資スコアボード」によると、アルファベット(グーグル)、フェイスブック、マイクロソフトに続く世界4位。あのアップルやサムスンを上回っている。金額以上にすさまじいのがエンジニアの数だ。2022年末時点で11万4000人ものエンジニアが所属している。

ファーウェイはもともと、圧倒的な研究開発費とエンジニア数を生かして王道の製品作りを行っていた。中国では「中年向けブランド」とも言われ、「遊び心はあまりないが、しっかり作られていてちゃんと動くし壊れない」とのイメージが強かった。それが一転、スマートフォンが売れなくなったばかりに、ありあまるエンジニア・パワーによって、ユニークな商品が次々と生まれるようになった。

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