<セキュリティが「穴だらけ」だった米軍。まずは米政府がシステム強化に乗り出すだけ>

米国防総省の機密文書が大量に流出した事件で、4月13日にマサチューセッツ州の空軍州兵に所属する空兵のジャック・テシェイラが逮捕された。

この事件に関して不可解にも思える点の1つは、どうして比較的地位の低い21歳の兵士が機密文書にアクセスできたのかという点だ。

しかし、実はこの点は決して不可解ではない。

テシェイラが勤務していたマサチューセッツ州のオーティス空軍州兵基地は、アメリカとカナダの上空を飛ぶ物体に対する検知と追跡、防衛などを担う北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)が米北東部に置いている数少ない基地の1つだ。

ある元米情報将校によると、同基地ではその任務を果たすために、「JWICS(統合全世界情報通信システム)」という国防総省のネットワークにアクセスできるようになっている。

このネットワークには、世界中の国々の航空機と空軍兵器、軍事作戦、外交政策の意思決定に関する情報が全て集約される。

テシェイラは軍での地位こそ低かったが、基地の情報部門でIT技術者として働いていて、JWICSへのアクセスが可能だったと考えられる。

ネットワークにアクセスできれば、その中のあらゆる情報を検索できたはずだ。前出の元情報将校によれば、いくつかの情報流出事件を受けて数年前にシステム変更が行われ、JWICS内のファイルをダウンロードすることはできなくなった。

テシェイラが当初、手書きで機密文書を紙に書き写したり、概要を書き留めたりしていたのは、この措置が理由だったのかもしれない。

しかし、ワシントン・ポストとニューヨーク・タイムズの報道によると、テシェイラはのちに、文書を印刷し、折り畳んで家に持ち帰って、それを写真に撮って流出させ始めたという。

スパイス企業の新戦略...エスビー食品が挑む「食のアップサイクル」とは?
スパイス企業の新戦略...エスビー食品が挑む「食のアップサイクル」とは?
PR
本当に機密扱いにすべき文書もある
【関連記事】