<共和党予備選は制しても本選はどうなるのか。勝敗を左右する3つのファクターとは>

ドナルド・トランプ前米大統領は退任後の今も歴史をつくり続けている。彼は3月末、元ポルノ女優への口止め料の支払いに絡む34件の重罪でニューヨーク州の大陪審に起訴された。大統領経験者が刑事事件で起訴されるのは史上初めてだ。

不名誉な「史上初」記録はほかにもある。2回弾劾訴追された大統領はトランプが初めて。大統領選の一般投票で2回対抗馬より得票数が少なかった大統領も彼だけだ。

それ以上に驚くべき「偉業」は、刑事訴追されても2024年の大統領選に向けた共和党の指名争いでは引き続きトップを独走していること。

最近の世論調査では、支持率2位のフロリダ州知事ロン・デサンティスに大きく水をあけている(デサンティスは正式には表明していないが、出馬は確実とみられている)。

「現状では、トランプを倒せなければ指名争いには勝てない」と、16年の大統領選で共和党予備選に出馬した前ウィスコンシン州知事のスコット・ウォーカーは言う。

トランプが予備選に勝てば、ジョー・バイデン米大統領と再び相まみえることになり、その結果はアメリカの内政・外交に多大な影響を与えるだろう。

それ以前にトランプが共和党の指名候補になった時点でアメリカはもはやかつてのアメリカではなくなる。何しろ刑事訴追された人物が大統領候補にふさわしいと判断されたことになるのだから。

来年初めに予備選がスタートするまでまだ半年以上もある。トランプは3回連続で共和党の指名候補になる気満々だが、訴追がそのシナリオにどんな影響を与えるかは予断を許さない。

今後注目すべきは3つの重要ファクターだ。共和党の関係者や戦略家、政治アナリストらはそれらが指名争いの鍵を握るとみている。

1つはトランプが別件でも刑事訴追されるかどうか。彼は選挙妨害と機密文書の扱いなど、ほかの疑惑でも捜査を受けている。2つ目はどの候補が一番多く選挙資金を調達できるか。3つ目は来年の予備選開始までに何人の候補者が名乗りを上げるかだ。

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